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太陽光発電設備の寿命と耐用年数

ブログ2023/05/15掲載

太陽光発電設備の寿命と耐用年数

 

太陽光発電設備を構成する「太陽電池モジュール」「パワーコンディショナー」「電力量計(電力メーター)」は、適正な維持管理・保守を行うことで本来の機能を継続的に発揮します。

パワーコンディショナーに内蔵されているインバータ類は、経年劣化による効率低下、故障などが懸念されるため、定期的なメンテナンスや交換が不可欠であり、完全なメンテナンスフリーと考えずに、メンテナンスが必須な設備であると認識することが大切です。

 

太陽光パネルの耐用年数

太陽光パネル本体の実用上の貸与年数は25~30年以上とされています。

適切な維持管理を行い、かつ落雷や飛来物による損傷、地震災害の天災がなければ、40年以上という長い期間に渡り、発電を続けることも可能です。

太陽光パネルは経年劣化により、毎年0.4~0.8%の発電量低下が見込まれるので、総発電量の試算を行うためには、経年劣化を踏まえた計算が重要です。

 

パワーコンディショナーの耐用年数

パワーコンディショナー本体の実用上の耐用年数は10~15年とされています。

太陽光パネルによって発電された直流電源を、一般的な建物で使用されている交流電源に変換する重要な装置です。

パワーコンディショナー内蔵部品のうち、最も耐用年数が短いのがバーター平滑回路に使用されるコンデンサであり、これが故障につながりやすいとされています。

 

 

太陽光発電設備の設置検討と設計

太陽光発電設備は、年間を通じて、安定して日射が当たる場所に設置するのが原則です。

太陽光発電設備に影が当たると、発電量が著しく低下します。

太陽光パネルは一枚毎に発電しているわけでなく、何枚かのパネルが直列に接続され、全体が一つの回路として発電を行っています。

CIS系の太陽光パネルを採用していない限り、組み合わせを構成している太陽光パネルのうち、一枚でも影になると、ユニット1組の全体発電量が低下します。

太陽光発電設備を計画する場合、近隣に高い建物がないか、今後高い建物が立たないか、大きな樹木はないかなど、十分に調査することが重要です。

 

自然災害による破損への考慮

太陽光発電は、自然災害による破損を考慮しなければなりません。

落雷によるパネル破損、パワーコンディショナーや接続箱の落雷サージ破損、台風や強風による物理的損傷など、多くの事故の可能性があります。

太陽光発電設備の自然災害補償はメーカーによっては10~15年、機器の出力保障に関しては25年など手厚い保証をしているメーカーもあります。

 

 

 

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