非常時などの緊急用電源としてだけでなくエネルギーに関する意識の高まりから家庭用蓄電池はとても注目されています。
日中に発電した電気を蓄電池に貯めて夜間などにも利用。深夜蓄電・日中放電による「ピークシフト」にも対応し、万一の災害時には補助電源としても活用できます。「経済性」や「省エネ性」を重視した運転モードが選べる蓄電池を搭載することで、太陽光発電システムのメリットがさらに高まり、家計にやさしく安心な暮らしを実現することができます。
電気は生活する上では不可欠です。
昼間は自宅の屋根の太陽光発電で創った電気でまかない、使いきれずに余った電気は蓄電池に貯めていきます。太陽が沈んだ後は蓄電池に貯めた電気を使うので朝も夜も太陽光で作った電気を活用できます。
夜の間に電気を使っても翌日の昼間に太陽光で再び充電するので万一停電が長引いても安心です。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで「電気の自給自足=自家消費」が可能となります。
停電時に安心の明かりを灯します
東日本大震災以来、エネルギーの在り方が見直され太陽光発電をはじめとする持続可能な再生可能エネルギーが注目されるようになりました。
地球温暖化の影響もあり、近年は大型台風や局地的豪雨などの自然災害が多く発生しています。
大規模な地震などの災害時、広域にわたって停電が発生した場合でも、非常用の電源として家庭用蓄電池があれば緊急時には充電しておいた電気を活用することが出来ます。
メリット
①停電時でも電気が使える
停電をしたときに本当に困るのは夜間です。真っ暗な状態は心理的に非常にストレスを与えます。
蓄電池に電気を貯めておけば夜間に停電しても照明やスマートホンの充電、冷蔵庫も使うことが可能です。(メーカーのプランや容量によって異なります)
また、太陽光発電があれば夜間に電気を使い切っても次の日に再び充電するので電気を数日間にわたって使えます。
②電気代の削減
昼間に使う電気は太陽光でまかない、使いきれずに余った電気を蓄電池に充電し、さらに余れば売電します。
蓄電池に貯めた電気は日没後利用することで電力会社からの電気の使用を極力削減することが出来ます。
③クリーンエネルギーで暮らせる
太陽光発電はCO2を出さないエネルギーです。そのクリーン蓄えて使うので環境を守るクリーンエネルギーで暮らせる家になります。
デメリット
①費用負担
家庭用蓄電池にはメーカーや容量、定置型や壁掛け、また移動式のものなどいろいろなタイプがあります。
非常時のことも考えると一定以上の容量ものを選択することになりますが、当然容量が大きくなるほどに導入コストがかかってしまいます。
②設置場所
それほど大きなスペースが必要なわけではありませんが、それでもそれなりのスペースが必要となります。また、蓄電池は高温状態になると劣化の促進や発火等の事故原因となることもあるので南面は避けて東西面や北面など影になる位置に設置するようにします。どうしても南面にせざるを得ない場合は日よけ板を取り付けることもあります。また屋外設置では基礎工事が必要になることもあります。
③寿命
蓄電池の寿命を表す際には「サイクル回数」もしくは「使用期間」のいずれかが用いられます。
サイクル期間とは充電から放電までを1サイクルとして、何回このサイクルが可能なのかで蓄電池の寿命を表します。一般的に家庭用蓄電池に使用されているリチウムイオン電池の寿命はサイクル回数で4,000回、使用期間にすれば10年という目安になります。
ただ、寿命が来ると使えなくなるということではなく、蓄電容量が減少するということです。メーカーによって多少の違いはありますが50%以下になるものもあれば90%以上を保つものもあります。
但し、蓄電池は使用状況や保存状態によって劣化が早まる恐れがあります。家庭用蓄電池には販売メーカーが蓄電容量の長期保証(一般的には10年保証)が設けられていますので保証内で蓄電容量に低下が見られたら販売店に連絡してください。