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太陽光発電設備の設置目的

ブログ2023/05/29掲載

太陽光発電設備の設置目的

 

太陽光発電設備を導入する住宅や施設は年々増加しています。

経済産業省が2009年11月1日から開始した余剰電力の固定買い取り制度(FIT制度)により、従来20~30年は必要とされていた減価償却が容易になったことにより爆発的に普及が進みました。

太陽光発電設備の自然エネルギー発電の計画には、設置コストの減価償却を検討する必要があり、太陽光発電設備の導入コストをいつ回収でき、どの時点で利益となるかを検討し、提示する必要があります。

しかし、設置コストの減価償却という視点だけに囚われず、環境負荷の低減を目的とするなど、コスト一辺倒であった意識の転換も見受けられるようになりました。

太陽光発電設備を導入した住宅では、自分の家庭での発電量が数値化されることをきっかけに、発電した電気の無駄遣いをしないように節電したり、発電量と使用量のグラフを見るのが楽しみになるなど、副次的な効果も生まれています。

 

 

環境負担の低減

環境負荷の低減は、国内全体で推し進められている施策のひとつです。太陽光発電設備を導入することで、電力会社の発電設備の稼働を低減させ、化石燃料の消費や二酸化炭素の排出を抑えることが環境保護につながると考え、この一助となりたいという意識が、太陽光発電設備の導入を促しています。

多くの家庭が太陽光発電設備を導入することで、太陽光発電の研究投資も盛んになり、より安価で高効率なシステムが生産されていくことを期待されています。

国の補助金の交付を受けたり、CO2削減による助成金等を受けられれば、初期投資を低く抑えられます。

太陽光発電設備は発電時のCO2発生がほとんどないといわれていますが、太陽光発電設備を制作・製造する過程においては一定のエネルギー消費があるため、総合的なCO2発生はゼロにはなりません。

しかし、発生したCO2は2~3年で回収できると検証されており、産業技術総合研究所という機関が情報公開しています。

     

 

 

節電意識の向上

太陽光発電設備の発電量と電力使用量のグラフを見ることで、個人の節電意識を高められます。

自分が設置した発電設備によって作られた電気という意識が芽生えるため、電気を無駄に使いたくないという意識につながります。

 

 

非常電源としての利用

自立運転機能付きパワーコンディショナーを作用すれば、電力会社からの電源が途絶えた場合、非常用の電源として太陽光発電設備を利用できます。

家庭用の太陽光発電設備は、通常3kw程度までしか使用できませんが、携帯電話の充電や、通信機器の稼働など、最低限必要な電源確保ができるのが魅力的です。

消費電力の大きなルームエアコンを動かしたり、ドライヤーなどの大電流が流れる機器を運転させると、過負荷によってパワーコンディショナーの安全装置が働き、動作停止してしまうことがあるため瞬時電力が大きな負荷には適していませんが、通信機器やバッテリーの充電といった用途であれば問題なく活用できます。

住宅用の2kw程度の小型なエアコンでは、定常時の消費電力は400~500W(4~5A)と小さいですが、外気が低い状態で寒い部屋を急激に暖めるといった負荷状態となった場合、1500~2000Wの電力が発生します。

寒冷地仕様のエアコンでは4000Wもの大電力になることもあり、過負荷による緊急停止につながります。

停電時に太陽光発電から電源を供給するような緊急時には、携帯電話の充電や、ラジオの電源として利用するのが現実的です。

その結果、天候によって発電量が大きく変動するため、買電と売電が頻繁に入れ替わる状態となります。

朝方や夕方は発電量が著しく変動し、夜は全く発電しません。

天気が悪くなることで日射が失われれば、発電機能が停止します。

 

 

ピークカットとしての利用

太陽光発電が発電した瞬間は、電力会社からの買電が行われません。

電力会社の電力は昼間時間が高く設定されているメニューも多いので、昼間の電力を抑え、夜間電力にシフトすることで節電効果を期待できます。

太陽光発電は昼間の日射が多い時間帯に発電するという特性があるため、冷蔵庫を運転する空調機に対して固いピークカット効果があります。

害気温が高い時間帯はエアコンも高負荷で稼働し電力を必要としているため、太陽光発電でその電力を賄うことが合理的となります。

 

 

 

 

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